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未経験転職でぶつかる「実務経験の壁」を回避する考え方

仕事

せっかく頑張って勉強やスキルアップをしてきたのに、「実務経験が無いから」転職を諦めようとしていませんか?

何社受けてもお祈り通知ばかりで、心が折れますよね… 私もそうでした。

最近、Twitterを見ていると未経験転職について「実務経験」がないために転職ができないというツイートを多く見かけます。

特に大手企業からIT系への転職について、「実務経験」が壁になって転職活動で苦労するケースが多い印象です。

私はデータサイエンス関係の方々を多くフォローさせていただいていることもあり、データサイエンティスト系への転職に「実務経験」が壁になっている方を多く見かけました。

かくいう私も、大手製造業工場管理からIT未経験でデータサイエンティストへ転職をしました

転職の面接で「実務経験の有無」は当然聞かれましたし、企業によっては未経験という理由で落ちる企業もたくさんありました

よくよく考えてみれば、未経験の医者に手術を任せられませんよね。大げさな例ですが、会社側もそういう不安は少なからずあるでしょう。

その不安を払拭できる面接ができて採用してもらえる会社か、未経験でも任せてもらえる案件を持った会社が採用してくれるか、どちらかしかないかも知れません。

今回は未経験転職志望者が抱える「未経験の壁」の回避方法私個人の考え・経験で語ります。

この記事の要点は、以下の5点です。

まとめ
  • 即戦力を求める企業には未経験は採用されない
  • 未経験採用は企業にとってコストやリスクが大きい
  • 「ずらし転職」という戦法を検討してみる
  • エージェントという転職のプロを味方につける
  • 数打って採用してくれる企業に出会う

※これは、私の経験談です。この方法が全員に適するという保証はありません。自分なりの対策方法を考える際に私の経験談が参考になれば幸いです。

私について

まず、はじめに私の紹介と転職活動経験談を簡単にまとめます。

  • 製造業工場管理→データサイエンティストの未経験転職
  • 転職エージェントを利用して転職活動を行う
  • 受けた企業は20社以上、内定をもらった企業は3社
  • 製造業案件をもつ企業への転職、ずらし転職
  • やる気と転職に向けた行動、積極性を評価していただいた
  • データサイエンス事業拡大中の企業に入社

こんな感じです。

企業が未経験者を採用しない理由

まず、未経験転職を成功させるために採用する側の気持ちを考えてみましょう。

企業が採用活動を行うには、大きく2つの理由があると考えます。

企業が採用活動を行う理由
  1. 企業側が人材を募集しているのは戦力強化のため、つまり即戦力が欲しい
  2. 今後事業拡大を考えている。現社員は現案件があるため、今のうちに人員を増やしたい

未経験者が採用されない企業の多くは1の即戦力を求める企業です。そして1の企業の方が多いのが現状です。

即戦力を求める企業には未経験は採用されない

企業が求める経験を持っていない

私が転職活動を通して、採用担当者や面接担当者から質問された例を上げてみます。

私の場合は、データサイエンティスト未経験転職の例となります。

面接で聞かれた「未経験の壁」質問
  • 数百万件のデータを取り扱った経験は?
  • 大きなデータ処理ができるSQLの経験は?
  • 実務で機械学習モデルを使った業務改善の経験は?
  • 実際の業務において数理最適化を使った経験は?
  • お客様に対して、プロジェクトで問題を解決した経験は?
  • プロジェクトリーダー等の経験は?

ざっくりとおぼえている範囲で列挙してみましたが、上記のような質問がありました。

先程も申し上げた通り、私は製造業の工場管理という職種でした。

そのため、社内の部門内プロジェクトやそのリーダー的役割はあったものの、面接官が期待するような経験ではありませんでした。

社外のお客様との仕事経験もありませんでしたし、大きなデータを取り扱った経験もありませんでした。

普通に考えると、採用企業側にとって必要な人材でなければ採用されないのは普通のことです。

そのため、企業側が求める経験を持つ人材=経験者を採用するという構図になるのです。ここで未経験者が弾かれてしまう理由となります。

未経験者が入社してもすぐに案件に入れるわけではない

未経験者が入社してすぐに案件に入れるとは限りません。

例えばお客様企業とのプロジェクトに参画する場合、メンバー情報を交換することがあります。

そこで、自分の情報を見た相手企業が「このメンバーは経験が浅くありませんか?」と言われてしまうとその案件が流れることも有り得ます。

これは企業にとっては大きな機会損失です。

未経験者が案件に参画するためには、研修や社内案件、小さいプロジェクトから経験を積んでいく必要があります

その時間やリソースが無い企業は未経験者を採用しないでしょう。

つまり、未経験者の採用は企業側に採用コスト+育成コスト+機会損失リスクがかかることになるということを頭に入れておくべきです。

そう考えると、採用する側のハードルも上がるので転職する難易度が高いことも理解できるかと思います。

しかし、それが悪いことではありません。

未経験者だろうが経験者だろうが、新卒だろうが、誰しも最初は同じ状況なのですから。

だから、会社の状況によって採用ハードルが異なるのです。

逆に、未経験者入社してもすぐに戦力となれないからこそ、転職希望者は早く転職活動を始めるべきだと私は思います。

未経験採用は企業にとってコストやリスクが大きい

未経験者採用がある企業を探す

未経験者を採用する企業は2の企業です。

今後事業拡大を考えている。現社員は現案件があるため、新しい案件を増やすために今のうちに人員を増やしたいという企業です。

私はこのような企業を狙いました。(もちろんそれ以外の企業も受けましたが結果は厳しいものでした)

私が実施した具体的な方法は3つ

  • 現職の業界と同じ、かつ職種の異なる部門への転職をする
  • 未経験採用企業を紹介してくれるエージェントに相談する
  • 多くの企業と面接を行い、自分を評価してくれる企業に巡り合う

正直なところ具体的な対策方法は多くはありません。

しかし、できることは何でもしていかなければなりません。なぜなら、未経験転職は簡単ではないからです。

現職の業界で、職種の異なる部門への転職を行う

ドメイン知識も無い、IT知識も無い、業務経験も無い、となると完全未経験となり大変です。

しかし、転職先業界のドメイン知識だけでも持っていると、現職の経験を活かしつつ新しいことにチャレンジするという形で転職活動ができます。

転職の理由は様々あるでしょうから、理由はそのまま伝えて良いと思います。

要はずらし転職という感じでしょうか。すべてを切り替えるのではなく、現職と転職先の共通点を持って職種をずらすという方法です。

私の例だと、前職の製造業工場管理から製造業案件を多く持ったIT企業のデータサイエンス部門という形の転職でした。

製造業についてはドメイン知識を役立てられる。IT実務経験は無いため入社後努力して補う。という進め方で内定をもらいました。

未経験の場合も、それ以外の場合でも、有効な手法ではないかと思います。

また、採用情報の必須条件にすべて合致していなくても応募してみましょう。採用企業もすべて合致している求人が来るとは考えていないそうです。

ですから、気になるところはどんどん面接して様々なことを聞いてみることをオススメします。

「ずらし転職」という戦法を検討してみる

未経験採用企業を紹介しているエージェントに相談する

未経験採用している企業を自力で見つけようとしても、なかなか自分ですべてを見つけることはできません。

私は、転職専門家の意見を聞くために、転職エージェントに相談しました。

ビズリーチのようなハイレベル転職エージェントで未経験転職は厳しいですが、リクルートエージェントDODAエージェントは未経験採用をしている企業の情報もたくさん持っており、企業探しの際には本当に役立ちました。

その他、面接の日程調整や面接後の企業からのフィードバックを伝えてくれたりと、転職活動を通じて多くのことを学べる機会にりました。

すべて無料でサービスを受けることができるので損することがありません。この機会に一度登録して相談をしてみてはいかがでしょうか。

【DODAエージェント】

  • IT、DS系未経験可の職種多
  • 様々な相談に乗ってくれる

【リクルートエージェント】

  • 業界最大級の求人数
  • IT、DS系の求人数は多い
  • 未経験可のDS、IT系は多くないが優良な企業多
  • エージェントの専門知識

その他、転職エージェントを利用した話はこちらの記事をご覧ください。

エージェントという転職のプロを味方につける

多くの企業と面接を行い、自分を評価してくれる企業に巡り合う

転職先の決定は時の運人の運もあるでしょう。

タイミングや運が結果を左右する場合もあるでしょう。ですから、その時が来るまで準備をしっかりしておかなければいけません。

しかし、運自体は待っていても向こうから来ることはありません。多くの企業と面接をして自分を評価してくれるところに巡り合うしかありません。

そういう意味でも、先ほど紹介した転職エージェントは紹介企業の数が非常に多いです。多くの企業と面接をする機会をいただけました。

面接の中で、採用部門の今後の方針や入社後求められるスキルセットなど、知りたいことを積極的に聞いてください

未経験採用の場合は特にですが、スキルだけでなく意欲や積極性も評価の対象になる場合があります。なぜなら、それ以外評価できないからです。

私の経験上も、転職活動中は面接の数が多く大変でした。

しかし振り返ってみるとたくさん面接をしたことで、必要なスキル採用企業の考え方どのような話がウケるかなど、多くのことを学べました。

数打って採用してくれる企業に出会う

アピールできるものを増やす

実務未経験でも、採用企業にやる気を評価してもらう方法はたくさんあります。

もちろん、簡単にできることは少ないです。

しかし、簡単にできないからこそ自分のキャリアチェンジに本気だ感じてもらうことができます。

例えばこのような方法で実績を積んでいく事ができます(一例です)

実績の積み方
  • 資格の取得
  • 副業案件で実績を積む
  • 現職で手を動かして実績を作る
  • 趣味で開発してみる
  • コンペで実績を作る

などがあります。

取り掛かりやすいのは、資格の取得や趣味の開発などでしょうか。

現職の課題対応で実務経験に近い実績を作ったり、副業案件に挑戦してみたり、コンペで入賞したり、という経験は少しハードルが高いかも知れません。

しかし、同じように転職を目指すライバル(仲間)は実際にやっている人が多くいます。

私の実施したことについては、こちらの記事に書いています。

実務経験以外にアピールできる項目を本気で作る

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

未経験転職、「実務経験」が無いことでポンポンとお祈りされて結構心が折れますよね…

私もたくさんお祈り通知がくるので、転職活動中はとても苦しかったです。

しかし、転職して新しい環境での業務は自分のやりたかったことを思う存分にやれていますし、プライベート時間には個人的な開発をしたり、次の目標に向けた資格の勉強をしたりと毎日充実した日々を送れています。

転職して環境を変えたいと思う方の中には、「興味のある分野で仕事をしたい!」という私と同じ考えの方も多いと思います。

「実務経験の壁」に心が折れることもあると思いますが、その先にはたくさんの希望があると思います。絶対に負けないでほしいです。

この記事のまとめです。

まとめ
  • 即戦力を求める企業には未経験は採用されない
  • 未経験採用は企業にとってコストやリスクが大きい
  • 「ずらし転職」という戦法を検討してみる
  • エージェントという転職のプロを味方につける
  • 数打って採用してくれる企業に出会う

私のTwitterをフォローしていただいている方の中には、私と同じように未経験から転職を成功させた方がたくさんいます。

そして、それぞれの体験談や経験談がブログやnoteでまとまっていますので、ぜひ読んでみてください。参考になることがたくさんあると思います。

転職の成功にはタイミングや運の要素があるかも知れません。

しかし、チャレンジしなければ運をつかむことができません。諦めれば明日やってくるかも知れないそのタイミングが掴めません。

今、私は偉そうにブログを書いていますが、私も数ヶ月前はみなさんと同じような状況で挫けそうになっていました。

ですから、みんな最初は同じです。仲間です。一緒に頑張っていきましょう!!!

と、激励の言葉で締めさせていただきます。

ご質問、お問い合わせ等ありましたらtwitter(@chima_happy5)までご連絡下さい。

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